BUHIXの日記

サッカーやJリーグについて書いたり、読書や旅行について書いたり。

【最近読んだ本1】全世界史、野仏の見方、森と人間

 

「読んだ本1」ってことは2や3があるのかって感じですが、たぶんあるんじゃないかな(適当)。

 

栗本慎一郎の全世界史

  • 著者は『パンツをはいたサル』で有名な栗本慎一郎氏。
  • 騎馬民族史観」と括ったら著者の主張を矮小化してしまうかもしれないけど、まあそんな感じ。
  • 広い意味の「南シベリア」つまり西はセミレチエ(カザフスタン)から東は興安嶺(満州)辺りで、世界史を動かすような国・民族が次々に生まれてきたという。シュメール、パルティア、カザール、フランク、鮮卑、扶余etc。
  • 確かに「南シベリア」は中国にもインドにも中東にもヨーロッパにも行ける場所なので、そこが東西交通の要だったのかな、とは思う。中国やヨーロッパの歴史家が意図的にその地域を過小評価しているというのも、まあ有り得るかもしれない。 
  • 古代日本の話、ヨーロッパと日本の共通項の話は、著者の別の本を読んだ方がよさそう。

 

栗本慎一郎の全世界史 ~経済人類学が導いた生命論としての歴史~

栗本慎一郎の全世界史 ~経済人類学が導いた生命論としての歴史~

 

 

野仏の見方

 道端のお地蔵さんとか石碑なんて全部同じに見えるけど、色んなバリエーションがあるんですよ、ということ。庶民はどんどん新しい信仰を作っていく。また、同じものを信仰していても地域差が大きい。

 

野仏の見方―歴史がわかる、腑に落ちる (ポケットサライ)

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森と人間の文化史

  • 「砂漠の思考」と「森林の思考」の違い。砂漠は見通しがよく、鳥瞰的なものの見方が発達する。また、道を間違えたらすぐ死んでしまうので「右の道か左の道か」の二者択一的思考が発達する。
  • 森林は見通しが悪く、鳥瞰的な思考が苦手。また「右の道か左の道か」をはっきり決めない。良く言えば柔軟で、多様な選択肢を認める。ほっといても草木が生えることから輪廻転生の思想が生まれる。
  • BUHIXは故郷が大好きだけど、性格は砂漠人間なのかもしれない(笑)
  • 綺麗に見える風景も、実は大昔の自然破壊の跡かもしれない。
  • 例えば「浜辺に松」は日本人の心によく馴染んだ風景だが、砂浜ができるのは上流の森林がなくなった証拠、マツが生えるのは土地が痩せている証拠らしい。
  • 森林は木材を売るためだけにあるのではない。洪水や土砂崩れを防ぐ、風や霧を防ぐ、騒音を防ぐ、レクリエーションの場になる等々の効用がある。色んな効用を少しずつ兼ね備えることが森林の凄さ。森林の価値を「木材価格」だけで測っていいのか。国有林の経営が「赤字」だからといって、それは「無駄な金」なのか…と著者は言う。
  • 都会の人間が考える「自然保護」は空想的。草木一本でも取ったら「自然破壊」だと思っている。森にどこまで人間の手を入れていいかは地元の人がよく分かっているのに、林道の整備にクレームをつけたりする。都会が田舎にそのような「自然保護」を押しつけ、「自分たちのイメージする田舎」であれ、と強要するのは問題…と著者は言う。

 

新版 森と人間の文化史 (NHKブックス)

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