BUHIXの日記

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J2第35節(名古屋グランパス戦)の感想その2

 

 失点シーンについて気づいたことを書き留めておきます。需要はあんまりないと思いますが(笑)、第一義的には自分のため です。気づいたことを記録しておけば後で振り返ることができるし、アウトプットの訓練にもなるので。

 

1失点目

 まず和泉に右サイドの裏のスペースへと走り込まれる。この時、大本は中央寄りの高いポジションを取っていた。自分たちがボールを支配していない時にそのような位置にいた理由は不明。

 続いて田口に和泉へのロングパスを通されてしまう。出し手の田口に岐阜の選手がプレッシャーをかけられていない。この時間帯にちょうど疲労の最初の波がやってきたのだろうか。1度目の攻勢終末点とでも言うべきか。しかし風間監督のコメントを読むと、名古屋がポジショニングを修正してきたせいとも考えられる。

 

 和泉には田森がサイドに出て行って対応する。さらにパウロが猛スピードで戻ってきて田森の背後をケアする。ただ、言ってみれば田森がSBの位置に、パウロがCBの位置にいるわけであって、バランスは崩れている。緊急時だからそんなこと言ってられないんだろうけど。

 ものすごく当たり前のことではあるが、本来なら大本がSBの位置に、田森がCBの位置にいるのが一番いい。大本の攻撃参加は先制点を生んだが、彼が前に出ればこのようなリスクもあるということ。

 

 和泉は中央に鋭いグラウンダーのパスで折り返し(これ地味だけど上手かったと思う。こういうのを通される時点で危ない)、シャビエルがワンタッチで落とす。それを田口がシュート。田口やシャビエルは完全にフリーになっている。なぜそうなるかというと、最終ラインを押し下げられて、いわゆる「守備の人数は足りてるけどバイタルエリアが空いている」状態になっていたから。バイタルエリアの定義には諸説あるけれども、ここでは「ペナルティエリアのちょっと前≒ミドルシュートが入りやすい場所」くらいの意味で言っている。

 

 田口のシュートに反応したのはパウロ。ブロックはできなかったが惜しかった。戻ってきた大本が田口の近くにいるので、田口を邪魔するなら彼の役目だったと思う。しかしそれは高望み、タラレバなのかもしれない。

 

2失点目

 田口→シャビエル→田口と上下にボールを動かされた後、田口→玉田→シャビエルとワンタッチで繋がれ、ペナルティエリア内に侵入される。名古屋の緩急のつけ方が見事。そこからシュートを決めたシャビエルはもちろん凄かったけれども、これを単なる「個人技によるゴール」と言っては名古屋に失礼ではないかと思う。あの連携が出来上がるまでに名古屋も苦労を重ねてきたはずだ。どれくらいの苦労かというと、あの戦力でプレーオフに行けなくなるかもしれないくらいの苦労。

 なお、前の記事に「名古屋の1〜3点目はすべて田口か小林のロングパスから生まれた」と書いたが、田口のパスはそんなにロングではなかった(笑)。この2点目は、4点目と同じくらい綺麗に崩されたゴールかもしれない。

 

 玉田に対応したのは田森。岐阜の守備の人数は揃っているように見えるが、田森の周囲のごく狭い空間では彼と玉田・シャビエルの1対2となっている。周りにどれだけ味方がいようと、その味方が玉田とシャビエルのパス交換を邪魔できなければ、いないのと同じだ(風間理論)。だから1対2が成立しているのである。これを田森に防げというのは酷な話だ。

 強いて言うなら、田森が前に出て玉田に対処した後の最終ラインの穴を、阿部と大本が注意して見なければいけなかった。しかし名古屋がそんな小さな穴にパスを通してくるとは予想できなかっただろうし、仕方ないと言えば仕方ない気もする。「格上相手に見通しが甘い」とも言えるけど。

 

 最後はビクトルが飛び出して、かわされている。下手だったようにも見えてしまうが、まあ飛び出すしかない状況だと思う。

 

3失点目

 後半キックオフ直後、小林が浮き球のパスを通そうとした(ミスキックした?)ところを頭で跳ね返す。しかしセカンドボールをまた小林に拾われる。小林は最前線に走り込む佐藤寿人へロングパス。この時ボール周辺に人が集まっていたため、古橋、小野、福村、阿部が一気に置き去りにされた。ついでに庄司も。

 ボール周辺に集まることには、セカンドボールを拾いやすくなる、プレスをかけやすくなる等々のメリットがある。そのメリットを最大限に活かして戦うのが大木サッカーだが、このようなリスクもあるということ。

 

 前の記事に「名古屋の2トップが岐阜のCBに優っているようには見えなかった」「あまり佐藤がゴールに向かう動きはなかった」と書いたが、ここでの佐藤の動きは上手い。一度は完全に田森を抜き去ってしまった。全盛期のようにそのままゴラッソとは行かなかったものの、岐阜の最終ラインを押し下げることに成功している。岐阜の陣形は「下がった最終ライン」「戻り遅れた味方」分断され、ゴール前に大きなスペースが生まれた。

 佐藤に対応したのは田森と大本。他の味方が戻りきれていないため、田森・大本と佐藤・シャビエルの2対2である。大本が佐藤のトラップ(パス? シュート?)を邪魔したように見えたが、結局は収められてしまう。佐藤からフリーのシャビエルに渡され、ゴール。

 ちょうどフリーになれる位置へとシャビエルが動いていったのは上手かった。完全に田森の視線の逆方向へ動いており、阿部や庄司も間に合わない。阿部が最後まで必死に走って戻ろうとしたのに比べ、庄司が歩を緩めたように見えるのはやや気になる。攻めることで頭が一杯だったか。

 佐藤を大本に任せて田森がシャビエルを見るべきだったと言えなくもないが、まあタラレバだろう。田森がシャビエルの方に行ったら佐藤に得点されていたかもしれないんだし。

 

 欲を言うと、岐阜の攻撃陣はこのシャビエルの動きを参考にしてほしい。シャビエルは非常に高い技術を持っているが、それだけであんなに点を取りまくれるのか。技術を活かすためにどう動いているのか。ボールを持っていない時の動きからも学ぶものがあるはずだ。まあチーム内にも難波という素晴らしいお手本がいるけれども。

 

 

 今回はこの辺で。やはり6点分となると長いので、感想その3に続きます。