BUHIXの日記

ニワカから成長しつつ、FC岐阜やJリーグの素晴らしさを伝えていきたいなと思います。

J2第17節(モンテディオ山形戦)の感想その2


山形戦の記事の続きです。ここからは我が岐阜の話です。

 

大本初ゴール

 この日、唯一の得点を挙げたのは大本でした。「古橋は初アシストの次の試合で初ゴールを決めたから、次節は大本の番かもしれない」と書いたら、本当にやってくれましたね ₍₍◝(°꒳°*)◜₎₎
 観ている時はそのまま古橋が撃つかなと思ったのですが、逆サイドから走ってくる大本にパスが出ました。その結果、讃岐戦や京都戦に続き「キーパーまで外したゴール」を生むことができました。

 「ゴール前でもパスする」というのは本来なら揶揄の言葉なのでしょうが、大木サッカーではそれを意図的に追求しているのだと思います。突出したFWがいないならキーパーまでパスでかわしてしまえばいいじゃない、という発想です。それが本当に正しいのかは分かりません。私も今年の岐阜の試合を観ていて、よく「今のはパスよりシュートだろ」と思うことがあります(笑)。最終的には監督や選手たちが結果で証明するしかないのでしょう。

 しかし、最近はそういうコンセプトのチームなんだから仕方ないな、とも考えるようになりました。長崎戦の感想にも同じことを書きましたが、大木サッカーを「パスサッカー」「見ていて面白い」と持ち上げるのならば、そのデメリットをも受け入れなければアンフェアなのではないでしょうか。

 

 大本は少しもたついたようにも見えましたが、ちゃんとDFとGKの逆を突いて決めてくれました。前節の感想に「左足のクロスが大きく逸れていって残念」と書きましたが、このシュートは左足で見事にコントロールされていましたね ╭( ・ㅂ・)و ̑̑

……皆さんにも分かるでしょう、顔文字を使いたくなる気持ちが(ぉぃ)。

 

ウィングはこの形が理想だったのかも?

 先の記事にも書きましたが、後半に山形が前掛かりになっていた時間は古橋と大本に長いボールを蹴るだけでチャンスが生まれていました。これからカウンターを磨いていくなら、右ウィングはやはり大本がいいのかもしれません。


 いや、カウンターを磨くというか、両ウィングにスピードのある選手を置くというのがそもそも大木監督のやりたい布陣なのかもしれません。思い返せば、開幕戦のスタメンもそうでした。右SBをやっているのは田森で、大本はウィングに入っています。

 前節から野澤が右SBで起用されたことを「奇策」と思っていたのですが、ボランチやCBが本職の選手をSBで起用することはもう開幕からやってたんですね*1。その時の田森の役を野澤がやっているだけだと考えれば、それほど新奇な手ではないことになります*2。ウィングにしたかった大本をSBで使う方が、むしろ「急場しのぎの奇策」だったのかもしれません*3

 

終盤に3バックになった意味

 岐阜は追いつかれた後、難波に代わってクリスチャンを、そして野澤に代わって山田を投入します。野澤が下がったので大本が右SBに、山田が右ウィングに入ったのかというとそうではなく、大本は右ウィングの位置にいるままでした。山田が入った位置は左ウィングであり、古橋が中央に寄り気味になってクリスチャンと2トップのような形になりました。

 敢えて表記するなら「3-3-4」です。前線に大本(→パウロ)、山田、クリスチャン、古橋の4枚が並んでいます。両ウィングをWBと解釈して「3-5-2」とする方が馴染みのある言い方になるかもしれませんが、いずれにせよ長崎戦でもやった「3バック風」フォーメーションです。自分が持っていた3バックのイメージとは少し違って1フクムラ2CB*4なので、3バック「風」と言っておきます。岐阜の誇りを込めて勝手に「濃州式3バック」とでも呼びましょうか。

 3-3-4という表記を見れば分かる通り、これは非常に前掛かりな隊形です。どうしても点を取りに行きたい時のオプションです。長崎戦のように2点のビハインドがある状況ならば、このような手を打つのは非常に妥当なことだと思います。


 しかし、この日は同点でもこれをやりました。負けているわけでもないのに、無理して点を取りに行ったのです。本当はそんなリスクを冒す必要などなかったのかもしれません。仮にこのせいで逆転負けを招いていたら、間抜けと言われても仕方なかったでしょう。

 なぜ大木監督は博打を打ってでも勝ちに行ったのでしょうか。負けず嫌いだから? ホームでの引き分けは負けに等しいから? もちろんそれらの理由もあるとは思いますが、それだけではないはずです。

 日頃の発言などから考えるに、おそらく大木監督は、無料で観に来た多くの岐阜市民にどうしても勝ち試合を見せたかったのでしょう。勝つところを見せればリピーターになってくれるかもしれませんから。その姿勢は評価に値すると思います。

 いや、「評価する」などという上から目線の言葉を使うべきではないかもしれません。感動した」という表現の方がより適切です。同じくらい勝ちにこだわる監督はいても、ここまでして「観客を感動させるために」勝ちにこだわる監督はいるでしょうか。なかなかいない、なかなか得られない、と私は思います。

 

 結果として、この日の3-3-4はあまり上手く行ったとは言えません。クリスチャンがいまいちだったり、阿部が退場になったりしました。特に「DFの枚数を減らした後にDFが退場になった」ことには猛反省を要すると思いますが、まあグダグダ書くのはやめておきます(笑)。重要なのは、采配に意志が宿っており、それが観ている者にも伝わってきたということです。

 

【関連記事】

*1:もっと遡ると、大木監督は京都時代から田森をSBで起用していたようです。

*2:ただ田森と野澤はタイプが違うので、期待される役割が全く同じというわけではないでしょう。田森を右SBに入れた意図は、福村とのバランスを取るため(というか、福村の攻撃面の才能を存分に発揮させるため)だと思います。それに比べると野澤はやはりパサーとしても期待されているはずです。

*3:大本は大学時代にSBをやっていたので、まったくの未経験からコンバートされたわけではないのですが。

*4:1トップ2シャドーみたいに言ってみた。