BUHIXの日記

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【感想】3バック戦術アナライズ

「3バックの特別視」はしない

 これは別に「3バックだからどうこう」という本ではありません。3バックで戦うチームを取り上げてはいますが、4バックとの比較論を展開しているわけではありません。プレスのかけ方、マークのやり方、ラインのコントロール、攻撃のパターンなどを、いい意味で普通に(無理やり4バックと比較することなく)解説しています。

 著者はどちらかと言うと「フォーメーションなんて数字の羅列なんだから、3バックと4バックに本質的な違いはないよ。優劣もないよ」という立場のようです。それには私も同意します。

 ただ、「じゃあこのタイトルは看板に偽りありじゃないかな」という気もします。『3バック戦術アナライズ』というタイトルを見た時、人はおそらく「4バックとの違いを知りたい」と思って手に取るはずですから。

 あと個人的な意見ですが、著者のヨーロッパ旅行記は要りません。読者は『3バック戦術アナライズ』というタイトルに惹かれて読むので、そんなものは期待していません。BUHIXの記事もそう思われないように気をつけます。

 どうせならタイトルは

『編集者に3バック本を書きませんかと言われてヨーロッパに来てみたら困ってるんだが』

とか、そんな感じにするのがよかったんじゃないでしょうか。ラノベと間違えて買ってくれる人がいるかもしれませんし(適当)。

 

昔も今もなく、強いも弱いもなく

 特に参考になったのは、マンマークのやり方や、戦術史(2-3-5→WM→スイーパーを置く3バック or ブラジル発のゾーン4バック)などの話です。

 著者の意図とは少し違うかもしれませんが、特に戦術史は面白かったです。2-3-5やWMなんてまさに「サッカー史の教科書に載っている」古〜いフォーメーションなのですが、現在のそれと大枠は変わらない気がしました。ルールが変更されたり新しい攻め方が開発されたりすると、それに合わせてどこかが1列上がったり下がったりしているだけです。

 「だけ」と言い切るのは語弊があるかもしれませんが、「フォーメーションそのものに優劣があるわけではない」とは言えると思います。だから3バックと4バックにも優劣はありません。フォーメーションが"強い"とか"弱い"とかいう発想が、ただの数字遊びなのです。少なくとも私は本書の内容をそう理解しました。

 

おすすめ度

 プレス、マンマーク、戦術史の話は5段階中の4.5くらい。タイトル詐欺のきらいがあること、余分な旅行記が入っていることを加味すると、全体的には5段階中の3くらい。 

3バック戦術アナライズ

3バック戦術アナライズ

 

 

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