BUHIXの日記

ニワカから成長しつつ、FC岐阜やJリーグの素晴らしさを伝えていきたいなと思います。

J2第11節(ザスパクサツ群馬戦)の結果と感想

  2-0で勝利しました。これで連勝は3に、無敗は6試合に伸びました。順位は8位まで上がっています。まだまだ浮かれるには早い時期ではあるものの、このまま行けばプレーオフが見えてきそうな位置ですね。

 以下は感想です。 

 

群馬の岐阜対策? 

 前半途中まではボールは保持できてもなかなかチャンスを作れず、逆に群馬の方に何度か決定機が生まれていました。特にチェ・ジュンギがクロスが飛び込んだ場面(12分)は危なかったですね。直前にコーナーキックの守備があったせいもあり、連携に混乱が生じていたようです。舩津から山岸へのスルーパスに田森とヘニキが2人とも食いついてしまっています。

  この時間帯で特に目についたのは、山岸とシシーニョのマッチアップです。山岸が激しく当たってくるため、シシーニョは珍しくボールロストを繰り返していました。岐阜がさほどチャンスを作れなかったのも、シシーニョがいい形でボールを持てなかったからでしょう。

 群馬の予想フォーメーションでは山岸が1トップとなっていましたが、実際は岡田が1トップに、山岸は右シャドーに入っていました。ちょうど群馬の1トップ2シャドーで作る三角形が岐阜の中盤の3人と重なるような形になるため、山岸とシシーニョのマッチアップが多く発生することになります。

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(図はあくまで模式的なもので、常にこんなに綺麗な三角形ができているわけではありません)

 

  山岸はシシーニョをマークするために右シャドーに入っていたのでしょうか。それとも別の理由(攻撃時の連携を考えて等)があったのでしょうか。群馬側の3人の中で最も体が大きいのは山岸、岐阜側の3人の中で最も小さいのはシシーニョなので、前者を後者にぶつけるというのも有り得ない発想ではありません(もっとも、シシーニョは体格の割には当たりに強い選手ですが)。

 

 山岸は攻撃面でもキーになっていました。12分に決定的なクロスを入れたのは上述の通りです。その他、15分の岡庭へのパスも岐阜にとってはかなり危険でした。流れとしては、岡田がサイドに開く→パク・ゴンがそこにロングフィード→ヘニキと永島が岡田を挟みに行く→フリーになった山岸が岡田からパスを受ける→さらにゴール前でフリーの岡庭にパス……という感じです。

 岡庭がなぜかトラップミスしたので助かりましたが、シュートを撃たれていれば「完璧に崩された」と言ってもいい場面です。挟んでボールを奪いに行ってもかわされて逆にピンチになっているということは、やはり群馬の選手たちは個々の能力が高いのだと思います。山岸もこの一連の流れの中で、パスの受け手としても出し手としても優秀さを見せています。また、プレビューでパス交換の中心として名前を挙げたパク・ゴンがやはり関わっていますね。

 

 後半になって鈴木崇文と石田が交替し、山岸は鈴木の代わりにボランチに入ります。ここからの群馬の攻撃は少し怖さが減りました。シャドーに山岸がいる方が嫌でしたね。

 

群馬、ギッフギフにされる 

 15分を過ぎるころになると、急に岐阜ペースになります。一方のサイドに人数をかけ、ワンタッチでテンポよくパスを繋いでいくと、群馬の選手たちは付いていくことができません。大木監督の代名詞とも言えるクローズ戦法ですね。

 なぜこんなに急に流れが変わったのかはよく分かりません。意図的にクローズに切り替えたということなのでしょうか。群馬のペースが落ちてきたからなのでしょうか。

 先制の場面でもやはり福村→シシーニョ→永島→庄司と細かく繋ぎ、庄司の縦パスから敵ブロックの中に侵入しています。速いテンポでパス交換を繰り返し、相手の判断が追いつかなくなってきたところで危険な縦パスを通す、というまさにお手本のような攻撃です。最後はちょっと強引にシュートした感じですが、とうとうショートパスで綺麗に崩したゴールが出たと言っていいのではないでしょうか。

 

 先制から前半終了までは一方的な展開になります。群馬は何もさせてもらえません。パスはカットされ、セカンドボールは拾われ、プレスはかわされてしまいます。

 24分にはコーナーキックから追加点。現地では「オフサイドだろ」という声も聞こえましたが、映像で観直すと完全にオンですね。難波は永島*1がラストパスを出す瞬間をよく見ていたし、永島も難波をよく見て滞空時間の長い(飛び出して追いつける)ボールを蹴ったということでしょう。見事な連携です。CKの練習で何度もやったパターンなのだと思います。

 

後半は評価が分かれそうだが

 群馬は後半開始から岡庭を下げ、高井和馬を投入。こいつが一番点取ってるのにベンチだった意味が分からん。さらに岡田に替えてマテウス鈴木崇文に替えて石田と続けざまにカードを切ってきます。

 高井やマテウスの活躍もあり、後半は群馬の方が多くチャンスを作っていたと思います。また森下監督の根性注入(?)が効いたのか、岐阜の選手に疲れが出ていたのか、群馬がプレスでボール奪取する場面が目立つようになりました。ただし最後の交替によって山岸がボランチに下がったのであまり怖くなくなった、というのは上述の通りです。前線3枚が山岸・高井・マテウスだったら点取れたんじゃないか?

 

パウロ1トップの時代が到来(?)

 岐阜は後半開始から難波とパウロの位置が入れ替わっています。しかしロングボールを頭で落とす役目は相変わらず右サイドに移った難波がやっていました。群馬の左CBや左WBが空中戦に弱いと見た、あるいは真ん中のCBをパウロで抜けると見た、ということなのでしょうか。10分ほどするとまた難波が中央に、パウロが右に戻っています。

 

早めの選手交代

 過密日程のまっただ中であるため、大木監督もやはり早めに途中交替のカードを切ってきました。

 現地でボーッと観ていた限りでは、小野と山田は良かったです。小野は右にも左にも顔を出し、サイドでの細かいパス回しに参加していました。山田も右サイドのパス回しに加わりつつ、機を見てスペースでボールを受け、ドリブルで突破を図っていました(1点取れそうなところで外しましたが)。

 彼らの動き自体は悪くないと思います。どんどん大木流に慣れてきているのではないでしょうか。シシーニョが出場停止になってもクローズ戦法はやろうと思えばできそうです。でも映像を観直すとそんなに上手くパス繋がってないなぁ…。

 それに比べると野澤は判断が遅く、動きがもっさりしているように見えました。まだまだチーム全体のスピードに付いていけていないようです(そのせいなのかどうか分かりませんが、途中から野澤がアンカーに下がって庄司が前方に出ていました)。決して彼に能力がないわけではなく、迷いがあるために遅くなるのだと思います。チームの約束事を「体で覚えている」という状態に近づけば、プレーはどんどん改善されていくでしょう。

 

2試合連続のクリーンシート

 前節に続いて無失点で試合を終えることができました。これまた前節に続いて「なんで点を取られずに済んだんだろう」という感じです(笑)

 ただ後半は田森・ヘニキ・ビクトルの奮闘が目立ったので、「なんで」と言うのは失礼かもしれません。物凄く当たり前のことではありますが、「CBとGKが頑張ったから点を取られなかった」と言うべきなのかもしれません。特に高井の飛び出しをヘニキとビクトルが1回ずつ防いだところは超がつくファインプレーでしたね。

 

 まあ小野と野澤をテストしつつクリーンシートで終えたのだと考えれば、後半もそうめちゃくちゃ悪い出来ではなかったかなと思います。反省するならむしろ攻撃陣のフィニッシュが雑で、追加点が取れなかったことの方かもしれません(難波のポスト直撃は惜しかったけど)。

 

その他

 箇条書きで行きます。 

  • 森下監督はテクニカルエリアにずっと立っていました。大木監督の姿が観客にはほとんど見えなかったことと対照的です。 
  • 群馬のPVは長良川のものよりカッコよかったと思います。特に選手紹介ですね。キャッチコピーはダサいと思う人もいるでしょうが、私はああいうの好きな方です(笑)。選手の特徴を覚えてもらうことにも役立つと思います。高井のコピーが紺碧のペガサス」だったのとか、もう大好き。何とも言えない中二病テイストがお口の中にじわっと広がる感じですね(何言ってるんだ)
  • 川岸のコピーがシンプルに「野獣」だけだったのもツボにハマりました。捻ったコピーもいいですが、こういう一切の無駄を削ぎ落とした呼び名もキラリと光って見えますね。

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(↑川岸の風貌。DAZNの中継から)

  • 選手紹介を見てもう1つ感じたのは、やっぱり「12番目の選手」を紹介してくれた方がいいなぁということです。岐阜のホームではいつも紹介しないので、ちょっと気になります。
  • あとセットプレーでチャンスを得た時の、湯友くんが手拍子するPVもよかったと思います。まあ、ちょっと湯友くんの頭が左右に揺れすぎじゃね?と思ったけど(ぉぃ)。岐阜もこういうの欲しいですね。

 

最後に

 帰りのサービスエリアで岐阜ユニ姿の方を何人も見かけました。お疲れ様でした。

 次節からの大分戦、徳島戦は正念場だと思います。両チームとも開幕から5〜10位くらいを維持している、力のあるチームです。ここも無敗で切り抜けるようならばプレーオフへ行く力があるということかもしれませんが、はてさて。

追記:試合終了時の大型ビジョンの画像を貼っておきます↓

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*1:実況はずっと「大本」と言っている(笑)。