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BUHIXの日記

ニワカから成長しつつ、FC岐阜やJリーグの素晴らしさを伝えていきたいなと思います。

J2第11節(ザスパクサツ群馬戦)プレビューその2 〜時間が許すだけデータいじり〜

 毎度おなじみのフットボールラボを使って、時間が許す限りで両チームの特徴を探ってみましょう。今回はこれまでとちょっと切り口を変えて、パス交換やアシストなどについて見てみることにします。

 

岐阜の特徴

パス交換

 最も多いのは庄司→シシーニョのパスで、次に多いのはシシーニョ→庄司です。まあこれは岐阜サポーターにとっては予想通りの結果ですね。やはりこの2人が岐阜の背骨であり、心臓なのです。

 3番目、4番目に多いのは庄司→永島と永島→庄司。これも予想通りと言えば予想通りの結果でしょう。中盤の3人がどれだけ多くのパスを回しているか、ということが分かります。チーム内だけでなく、リーグ内の順位でもおそらくこの3人が上位に来ているでしょう。

 4位タイで並んでいる組み合わせがもう1つあって、福村→シシーニョです。そして以下は大本→田中パウロ、庄司→福村、福村→古橋と続いてます。SBがボールを触る回数が多く、組み立てに加わっていることの現れだと思います。特に福村は凄いですね。普通のチームなら司令塔と呼ばれるような選手が左サイドにもう1人いるような感じです。

 意外なのは、CBから出るパスが上位にランクインしていなかったことです。後ろからビルドアップするならばCB同士やCB→庄司のパスが相当多くなりそうなものですが、ベスト10にヘニキや田森の名前は出てきません。唯一、青木→福村の組み合わせが9位(4位が2つあるので、8番目)に出てきます。

 青木は最近試合に出ていないのにまだベスト10に名前があるということは、出ているうちはやはり凄いペースでパスを記録していたのでしょう。彼がパス数やボール支配率にかなりの貢献をしていたのだと思います。実際に、青木が出なくなった頃から1試合のパス数や支配率は少しずつ落ちています。

 その代わりにチームは勝ち始め、点も取れるようになってきました。大木監督が少し現実路線に舵を切り、最終ラインからのビルドアップにそこまで固執しなくなったことが結果に現れているのではないでしょうか。

(念のために付け加えておくと、私は「青木が足を引っ張っていたから勝てなかった」などと言っているのではありません。彼は与えられた役割を一生懸命こなしていただけでしょうから)

 

アシスト

  私は知らなかったのですが、実は「アシスト」は公式記録ではなく、明確な定義もないそうです*1。ですからフットボールラボ掲載のアシスト数にも中の人の主観が入っているのでしょうが、とりあえずアシストランキングを見てみます。

 最も多いのはシシーニョと古橋で、3アシストを記録しています。以下は庄司、田森、風間が1つずつで、他にアシストが付いている選手はいません。

 次にラストパスランキングを見ると、シシーニョの23が頭一つ抜けてトップです。以下古橋が14、永島が11、福村が10、庄司と風間が9、田中パウロが7と続きます。

 この2つのランキングを見ると、色々なことが考えられますね。まず、岐阜の一番のチャンスメーカーはシシーニョだということ。やはり彼の働きなくして現在の岐阜のサッカーはありません。よくある「ゲームメーカーとチャンスメーカーは違う」という言い回しを使うなら、ゲームメーカーが庄司、チャンスメーカーがシシーニョということなのでしょう。

 次に言えるのは、古橋が得点もチャンスメイクもしていて凄いなということですね。それから福村がSBなのに多くのラストパスを出していることも目につきます。シシーニョも左インサイドハーフなので(彼と永島は左右関係なくどちらかのサイドに寄っている場合も多いですが)この3人のいる左サイドからの攻撃が非常に活発だと言えます。

 それに比べると右サイドの連携にはまだ改善の余地があるようです。「左で作って右で決める」という役割分担があるならいいのですが、現状は両サイドからの得点にそれほど差があるわけではありません。やはり、右サイドの連携がまだ発展途上だということだと思います。パウロから大本へのパスはけっこう出るようになりましたが、すると今度は大本の判断が遅いかなと感じるようになってきましたね。

 ……と思ったけど、シシーニョが点取ってなくて永島が点取ってるってことはやはり「左で作って右で決める」という役割分担があるのかな? シュート数を見たらシシーニョ・福村より永島・大本の方が多いし。

 

警告

 ついでに警告数も見ておくことにします。今年の岐阜は警告が少ないチームです。現在の警告数は10で、リーグ16位となっています。

 試合を観ていると岐阜のプレスはけっこう激しいのですが、それでも警告数が少ないのは素晴らしいことですね。チームとしての約束事がしっかりしていて、各人のプレスが連動していたり、挟んで奪えたりしているおかげでしょう。

 気になるのは現時点でヘニキの警告が3、シシーニョの警告が2あることです。仮に同じ日に出場停止になったりすると困りますね。

 

余談

 いまはちょうど連戦の真っ最中ですが、大木監督はメンバーを変えてくるのでしょうか。私は明らかなターンオーバーはしないんじゃないかな、と見ています。大した根拠はないのですが、監督は基本的に「ベストメンバーでやろう」というタイプだと思うからです。相手に合わせて対策を用意することはあっても、スタメンを複数入れ替えるようなことはしない人じゃないかな、という気がします。また、いまの岐阜にはそこまでの選手層もありません。入れ替わるならせいぜい最も疲れている1人、あとはいつもより選手交替を早くして対応する程度だと思います。とか言っててスタメンが大きく変わっていたら「こいつ見る目ないな」と笑ってやってください。

 

 

群馬の特徴

パス交換

 パク・ゴンの名前が物凄くたくさん出てきます。1位はパク→阿部、2位はパク→川岸。そして3位は川岸→パク、4位は阿部→パクです。CB同士のパスやCB→WBへのパスが多いわけですね。森下監督は最終ラインからのビルドアップを目指していますが、パクが完全にその鍵となっているようです。私はあまり彼のことに詳しくないのですが、もともと中盤の底にいるタイプの選手だったのでしょうか(岐阜の庄司みたいな)。

 その他、パク→岡庭、岡庭→パク、パク→山岸という組み合わせも上位に入っています。これは山岸と岡庭が2ボランチを組んでいた頃の名残でしょう。金沢×群馬の感想にも描きましたが、この2人は技術的には高いレベルにあると思います。彼らを使ってパスサッカーを目指そうというのも理解はできます。

 ただ、山岸と岡庭の間でのパス交換は多くありません。9位タイにやっと山岸→岡庭の組み合わせが出てきます。それより上はすべてCBかWBが入った組み合わせです。その中心にパクがいるのは上述の通りであり、なんとベスト10のうち7つまでにパクの名前が出てきます。

 これ以上とやかく言うのは控えますが、「ボール支配率は高くても前に進められていない」という傾向があるのではないでしょうか。

 なお、現在は2ボランチ鈴木崇文と松下に変わっています。しかもそれがなかなか機能しているということは東京V×群馬のメモにも書きました。直近2試合のパス交換ランキングでは彼らが上位に入っているかもしれません。

 

アシスト

 得点が少ないので、アシストも少なくなっています。松下とチェ・ジュンギが1つずつ記録しているだけです。

 ラストパスランキングでは鈴木崇文が頭一つ抜けて13本。以下は岡庭、岡田、高橋駿太、松下、小林竜樹と続いています。やはり鈴木は攻撃の組み立て役として機能しているようですね。松下の本数も多いです。今日の試合でも彼らに注意が必要だと思います。

 

 過去の記事にも書きましたが、山岸、高井、岡田、小林、高橋といった面々はみな才能ある選手たちに見えます。彼らをもってしてもなかなか得点数が伸びないということは、連携が上手く行っていないということなのでしょうか。パス交換の中心が最終ラインから鈴木と松下に移り(前にボールが進むということですね)、彼らが前線の選手たちに多くのラストパスを出せるようになってくると、なかなか怖い攻撃陣になるはずです。

 

警告

 群馬はリーグで最も多くの警告を受けているチームです。その数は実に10試合で21。1試合当たり2を超えています。まだ退場者が出ていないのが不思議なくらいですね。

 ここまで警告が多いのは、約束事ができておらず「気合い」で守っているからなのでしょうか。はてさて。警告と失点の相関を考えてみるのも面白いかもしれません(まあ、警告の少ない岐阜も失点は多い方ですが)。

*1:得点者のタッチ数が多ければ「個人技によるゴール」とされてアシストは付かないが、何タッチ目でそうなるのかという基準はない。