BUHIXの日記

サッカーやJリーグについて書いたり、読書や旅行について書いたり。

大分トリニータ×ツエーゲン金沢 ~ちゃんとまとまてるよ!~

 これは第8節の試合です。岐阜の第10節の相手が金沢、第12節の相手が大分なので観てみました。タイトルにはないけど、第10節のプレビューその1ということにしといてください。あと、その2はないかもしれないです。

 

大分の印象

 大分のフォーメーションは3-4-2-1。3バックによるビルドアップと、1トップ2シャドーで中央を攻略することに特徴があるようです。

 実際に、大分のビルドアップはかなり上手く行っていました。CB陣は足元の技術があってパスを繋げましたし、ドリブルで運んでいく形もありました。金沢の2トップが懸命にプレスをかけに来るのですが、ボールを渡しません。大分のボール支配率はだいたい2/3(66%ほど)だったようです。

 また、1トップ2シャドーの配置も機能していたと思います。金沢は基本的に2ボランチで大分の2シャドーを見ていたのでしょうが、1トップの林が下りてくると2シャドーを捕まえきれなくなっていました(マーキングについては最近やっと意識して見始めたので、あまり当てにはならないかもです)。キープレーヤーの後藤が何度かフリーになり、シュートを放っています。

 しかし大分の攻撃が強力だったかというと、そうでもありません。ペナルティエリア付近までは何度もボールを運ぶのですが、そこから跳ね返されていました。結果的に1-0で勝利するのですが、なかなかに1点が遠かった感じです。もし得点力のあるストライカーか、縦に突破できるサイドプレーヤーを獲得できれば、大分は一気に強くなるでしょう(スタメンに外国人選手がいないのは予算の都合なのでしょうか)。

 そんなに点が取れない代わりに、守備は堅いようです。大分の3CBはみなシュートやクロスのブロックが上手く、金沢はなかなかゴールに向けてボールを飛ばせません。また金沢の2トップにロングボールが入った時も、だいたい大分のCBが先に触っていました。1対1の上手さというのは相対的なものですが、金沢のFWに対しては力関係で上に立っていたよう見えます。

 チーム全体の印象は「現実的」だな、という感じです。片野坂監督は中継の画面で見る限り静かな人で、試合中も表情を変えません。金沢の柳下監督が熱血漢タイプで、大きな声で指示を出しているのとは対照的でした(この日の柳下監督は半袖姿で、いかにも体温が高そうでした笑)。監督を映す鏡のように、選手たちの試合運びも冷静です。ボールを支配することは目指していますが、そこまでリスクをかけて攻めているわけではありません。

 強力なFWがいないことは、監督も選手も分かっているのだと思います。ならば無理して攻めるより攻守のバランスをとりながらチャンスを待とうよ、というのが基本方針なのでしょう。

 ちなみに、そこで「どうにかして人数をかけて攻めよう」と考えるのがうちの大木監督です(笑)。現実派ではなくロマン派ですね。これはどちらが優れているというものでもありません。岐阜は大分よりも多くの点を取れていますが、大分よりも多く失点してしまっています。

 

 大分というと「チームがバラバラじゃねえか」の元ネタ(?)なのですが、いまの大分はよくまとまった良いチームです。大枠は出来上がっています。あとは上に書いたように補強で攻撃陣を強化できれば、昇格まで視野に入るのではないでしょうか。

  

金沢の印象

 金沢は今年からマンマークで守るようになったと話題になっています。見た感じ、自陣の後ろ半分くらいからマンマークを始めているようです。大分の2シャドーがサイドに出ていくと金沢のボランチが付いていく、という場面も見られました。そこで空いた真ん中に大分のWBが入って行ったりすると面白いのですが、その形はなかったと思います。

 金沢のボランチは大分がビルドアップしている時に相手ボランチにプレッシャーをかけに行く役割も持っているようなので、大変そうです。ボランチよりセンターハーフと言う方が適切なのかもしれません。

 マンマークだとパウロや古橋がカットインした時にマークがずれると思うんですが、どうなんでしょう。カットインで相手の選手を中に引きつけた後、一旦後ろに戻して、空いたサイドのスペースにいるSBに出す……とかそんな形で崩せそうな気がします。そこからまた中央にクロスを入れるなりして一工夫が必要ですが。あとは難波が下がってマークを引き連れてきたところに永島が飛び出すとか、SBが内側に入ってくるとか、湘南戦でやったようなビックリFKを仕掛けるとか、妄想だけなら色々と湧いてきます。岐阜のように激しく動くチーム相手にマンマークで守るのはやめた方がいいと思うんですけどね(フラグ)

 

 大分のビルドアップが上手く行っていたのは上述の通りです。金沢の2トップのプレスはことごとくかわされ、結果的には疲れるだけになっています。結局、2人とも大した決定機を作らないまま途中交代となってしまいました。群馬戦を観た時には「2トップのプレス効いてるな〜。得点力がある上にこんなに走れるなんて凄いな〜」と思ったのですが、ここでは印象が180度異なります。

 柳下監督についての印象も試合ごとに変わりますね。町田戦や群馬戦は後半からピタリと修正してきた感じで「すげー! これがヤンツーか!」と思っていたのですが(ヤンツーは柳下監督のあだ名)、熊本戦や大分戦を観ると「あれ? 無策だな……」という印象を受けます。まあうちの大木監督も松本戦や東京V戦だけ切り取ってみれば無策と思われるでしょうから、負け試合はそう見えるということなのかもしれません。お前に見る目がないから印象が変わるんだよ、とかそういうことは言わないでください。

 

ひとこと

 金沢相手に優勢に試合を進めることはできると思います。大分が2/3ほどボールを支配できたのだから、今年の岐阜なら難なく同じことができるでしょう。金沢のディフェンスも崩せるはずです。ここで「今年のJ2は大混戦なんだから力の差はない」などと予防線を張りたくもなったのですが、やはり今週は最後までフラグを立てていくスタイルにします(ぉぃ)

 何を怖がっているんだ!

 ニワカとしてしっかり知ったかしろ!

 全力で裏目るぞ!*1

 

 ……予防線と言えば、気になるのは当日の天気が良くなさそうだということでしょうか。水戸戦は雨が降っても勝てたものの、やはり心配にはなります。ただパスワークが乱れるだけでなく、どんなミスが起こるか分かりませんしね。

 

余談

 今まで基本的にフォーメーションとかシステムの話ってしなかったのですが、それは単純に「知識がなくて分からなかった」のと、あとは「何でもフォーメーションのせいにして分かった気になるのを避けたかった」からです。ただ最近、他のサッカーブログを拝見する中で「自分は結局ボールの周りしか見てないな」と強く感じるようになりました。「流れを部分的にしか見られていない」と言い換えてもいいし、「チーム全体の意図を捉えられていない」という言い方もできるでしょう。

 1つのゲームをもっと体系的に理解するにはどうしたらいいのか、チーム全体の意図を理解するにはどうしたらいいのか、と考えたら、やはりフォーメーションやシステムに注目しながら観戦するのが一番なのかな、と思います(あとは自分でプレーしてみるのもいいのでしょうが、おっさんになってからサッカーに興味を持ち始めた身には色々と難しいです)。というわけで、これから少しずつフォーメーション等にも注意を払っていくつもりです。

 ちなみにフォーメーションとシステムはどう違うのかというと、私はだいたいこんな感じだと理解しています。

  • フォーメーション:形。配置。単純に言うと、何列目に何人並んでいるかということ。
  • システム:仕組み。意図。その配置がどう機能するか(何がしたいか)ということ。1人が動いた時にどうカバーするのか、全体としてどう動くのか、相手にどう対応するのか、ということ。

 でもまあ同じような意味の言葉として使われることがあるし、私も特に区別せずに用いることがあると思います。

 

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*1:元ネタを知りたい方は「秋田豊/何を怖がっているんだ/降格」あたりでググってください。