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BUHIXの日記

FC岐阜のレビューをしつつ、ニワカから成長していきます。

攻撃CBPと得点パターンに見る2016年のFC岐阜 ~その2~

(その1からの続き)

ドリブルはゴールに繋がったのか

 では次に、得点パターンに関するデータを見てみよう。フットボールラボさんのデータは本当に充実していて、「得点パターンの内訳」もサイトに掲載されている。これを参照して「ドリブルから生まれたゴールがいくつあるのか」、そして「ドリブルが有効に機能していたのか」を考えてみる。

直接的な効果

 まず、昨年のFC岐阜がドリブルから記録したゴールは4つ。これは少ないように思えるが、リーグ3位タイだ。だから決してドリブルからのゴールが少なかったわけではない(1位は讃岐、2位は札幌ほか5チーム、3位は岐阜を含めて6チームある。だから3位と言っても見方によってはリーグの真ん中程度の位置なのだが……)。
 絶対数ではなく割合で見ると、さらにドリブル依存の傾向が明らかになる。ドリブルからのゴールが全ゴールに占める割合(以下、ドリブル依存度とする)を求めてみると、8.5%になる。これはリーグで5番目に高い。先のようにタイでたくさんのチームが並んでいるわけではなく、単独での5位である(僅差ではあるが)。ドリブルでの攻撃はそれなりにゴールに繋がっていた、つまりそれなりに有効だった、と言えそうだ。

間接的な効果

 また、ドリブルには相手のファールを誘発するという二次的な効果もある。積極的にドリブルで仕掛ければ被ファールが増えるため、結果としてセットプレーやPKでのゴールも増えているのではないか。そう思ってそちらのデータも調べてみた。
 昨年のFC岐阜がセットプレーとPKから得た得点は19。横浜FCと並んでリーグ8位タイだ。並んでいるのが1チームだけであり、また岐阜より上の順位にタイで沢山のチームが並んでいるわけでもないので、素直にリーグで8~9番目だったと受け取っていいだろう。チームの全ゴールに占める割合(以下、セットプレー・PK依存度とする)で見るともう少し順位が上がる。40.4%で単独7位である。セットプレーが大得意だったとまでは言えないが、依存度はリーグ内でも高い方だったと言えそうだ。空中戦に絶対の自信を持つような選手を抱えていなくても高めの数字が出ているのは、やはりドリブルによってセットプレーの機会そのものを増やしていたからではないか……と推測することができる。

少し気になる点

 気になったのは、ドリブル依存度とセットプレー・PK依存度がともに高いチームは珍しかった、ということだ。
 ドリブル依存度でリーグ上位だった讃岐、北九州、千葉、セレッソ大阪といったチームは、セットプレー・PK依存度が低い。逆に、セットプレー・PK依存度で上位につける東京ヴェルディ、松本、町田、金沢といった面々には、ドリブル依存度が低くなる傾向が見られた。
 ドリブル依存度とセットプレー・PK依存度がともに高かったチームは、岐阜の他には水戸くらいである。このことをどう解釈すべきなのかは分からない。そもそも大した意味はないから解釈の必要もないのだろうか。
 もしかしたらこの2チームは「ドリブルを武器にしよう」「セットプレーを武器にしよう」とあらかじめ方針を立てていたわけではなく、攻撃の方法をきちんと構築できなかったから、苦し紛れにドリブルで突っ込んでセットプレーを狙っていただけなのでは……そう邪推することもできる。あるいは「1つの武器に偏らず、ドリブルでもセットプレーでも点が取れた」とポジティブに考えることもできる(実際に、岐阜と水戸の得点数はリーグ中位程度だった。上に名前が出たチームのうち北九州、東京V、讃岐、金沢よりも高い)。

おわりに・雑感

 以上、フットボールラボのデータを基に2016年のFC岐阜の攻撃について考えてきたわけだが、上記のような攻撃が意図して行われていたのかどうかは分からない。ラモス瑠偉監督や吉田恵監督代行の戦略によるものなのだろうか。それとも、本当はパスを繋いで攻めたいけど全然上手くいかないから自棄になって個人技主体(+被ファールからのセットプレー狙い)で攻めただけなのだろうか。
 個人的には、やはり意図してやったと言うよりも「そうならざるを得なかった」のだと思う。組織的な攻撃があまりできておらず、各人がバラバラに個人技を活かして戦うしかなかった、ということではないだろうか(それでも得点数でリーグ中位程度につけているのだから、外国人選手を中心に個々の力はそこそこ高かったのだろう)。
 多分ラモスのせい(適当)。昨シーズン前半のFC岐阜の情報はほとんどチェックしていなかったので、完全な印象論に過ぎないのだけど。*1

*1:ラモス瑠偉は「勝てない監督」だったかもしれないが、ファン拡大、スポンサー増という部分で多大な功績がある。それについて思っていることは、機会があったら書きたい。