BUHIXの日記

ニワカから成長しつつ、FC岐阜やJリーグの素晴らしさを伝えていきたいなと思います。

攻撃CBPと得点パターンに見る2016年のFC岐阜 その1

 フットボールラボというサイトがある。独自の指標であるCBP(チャンスビルディングポイント)等、様々な数字を掲載している大手データサイトだ。私のような緩いファンが「ちょっとこの選手の特徴を知りたいな」と思った時には、ここを非常に重宝している。
 今回は主に攻撃CBPと得点パターンという2つのデータを使って、2016年のFC岐阜がどんなチームだったか考えてみよう。


CBPって何?

個人のCBP

 CBPとは上にも書いた通り、チャンスビルディングポイントの略である。選手個人のCBPは、物凄く大雑把に言うと「シュートに繋がるプレーをどれだけしたか、シュートで終わる攻撃にどれだけ関与したか」を表す。
 CBPはプレー別に示されることもある。例えばパスCBPは「シュートに繋がるパスをどれだけしたか」を表す。ドリブルCBPなら「その選手のドリブルがどれだけシュートに繋がったか」を表す数字だ。特によく用いられるのはパスCBP、ドリブルCBP、クロスCBPの3つで、これらを合計したものを「攻撃CBP」と呼ぶ。


チームのCBP

 チーム全体のCBPが何を示すかというと、要するに「どれだけシュートを撃ったか、シュートチャンスを作ったか」ということと同義だろう。
 もうちょっと言うと、いわゆる速攻・遅攻のうち遅攻でシュートチャンスを作った方がCBPは高くなるはずだ(遅攻の方が関与した人数が多い=選手一人一人のCBPが高くなる、よってチームのCBP合計も高くなる、はず)。
 ここでは選手のCBPは「シュートへの貢献度」、チームのCBPは「シュートチャンスの多さ、遅攻での攻撃力」と理解して話を進めることにする。
※私が指標の定義をちょこちょこ誤解している可能性もあるので、気になる方は以下のページを読んでみて下さい。

チャンスビルディングポイントとは | Football LAB ~サッカーをデータで楽しむ~

ではFC岐阜の昨シーズンのCBPを見てみよう

 まずはこちらの表をご覧あれ。

攻撃 パス ドリブル クロス
524.87 415.34 57.16 52.36
21位 20位 6位 18位

(出典はこちFC岐阜 2017シーズンサマリー | Football LAB ~サッカーをデータで楽しむ~


 我が岐阜の昨シーズンにおける攻撃CBPは524.87。堂々の21位である。……22チーム中の。下から2番目だ。
 その内訳を見てみると、パスCBPが約8割を占め、残りのうちの半分ずつ、つまり約1割ずつをドリブルCBPとクロスCBPが分け合っている。


低いパスCBP

 パスCBPが8割も占めているならFC岐阜はパスワークに優れたチームだったのかというと、そんなことはない。J2の他チームのデータを見ても、パスCBPが攻撃CBPに占める割合は最も高くなっているからだ。この傾向に例外はなかった。
 恐らく、パスCBPがドリブルやクロスのそれよりも高くなるのは、サッカーという競技の性質上当たり前のことなのだ。常識的に考えてサッカーの中で一番多いプレーはパスであり、従ってシュートに繋がったプレーの中にパスが多く含まれることも当然だからである。
 むしろ、FC岐阜はパスワークで劣るチームだったと考えた方がいい。パスCBPがリーグ20位と低いからだ。下から3番目である。攻撃CBPが21位という低順位だったのも、きっとそのせい(=攻撃CBPのうち最も大きな部分を占めるパスCBPの値が低いせい)だろう。
攻撃CBPの低さ、パスCBPの低さという2点だけを取っても、昨年のFC岐阜がどんな攻撃をしていたかは概ね分かってしまう。シュートチャンスが少なく、特に遅攻では敵陣を崩せていなかったのだ。とほほ。


ドリブルで健闘

 気を取り直して残る2つの指標を見てみよう。クロスCBPはパッとしない。パスほどではないにせよと言うべきか、パスと同様にと言うべきか、リーグ18位と低空飛行している。だが、ドリブルCBPはなぜか高い。何とリーグ6位の数字をマークしている。これが勝ち点の順位だったら昇格プレーオフに出られる位置である。

主なドリブラーたち

 では、FC岐阜は個人技に優れたドリブラーを多く抱えていたのだろうか。各選手のデータをざっと見てみると、以下の者たちが比較的高いドリブルCBPを記録していたと分かる。カッコ内はリーグ内順位である。

 1位がいる。チーム全体のドリブルCBPのうち、約4割を1人で稼ぎ出している。レオミネイロの存在こそがFC岐阜のドリブルCBPを押し上げた最大の要因と言っていいだろう。
 私も調べていて思わず噴き出してしまったのだが、レオミネイロというのはやはり凄い選手だったのだ。昨シーズン後半の彼の活躍には返すがえすも感謝しかない*1
 他に挙げた5選手も、完全なレギュラーではなかった(出場試合数が20〜25試合程度だった)ことを考えると高めの数字を弾き出していると言える。FC岐阜がドリブルに優れたアタッカーを擁していたと言っても、どうやら嘘にはならなそうだ。*2

(その2に続く)

*1:レオミネイロを残せたまま庄司が獲れていたらなぁ……と妄想が広がるね。

*2:なお、上に挙げた6選手のうち田中パウロ以外はみな退団している。