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今季の注目選手1

FC岐阜 サッカー

田中パウロ淳一

 J2の下位クラブは選手の入れ替わりが激しい。下位から上を目指すためという純粋な動機で選手を入れ替えることもあれば、監督やフロントが揉めてゴッソリと選手が入れ替わることもある。

 特にここ数年のFC岐阜はフロントが積極的で、どんどん選手がやって来ては去っている。だから今日現在チームに所属している選手のうち、実際に私が生でプレーを見たことある選手は少ない(笑)。田中パウロはその数少ない中の一人である。

 

球際の強さを感じた

 ポジションはミッドフィルダーサイドハーフ)。利き足は左。私が観に行った試合ではエースFWのレオミネイロに次ぐか、あるいは並ぶほど目立っていた。

 心に残っているのは、彼の球際の強さだ。ちょっと流行った言い回しをすれば「デュエルに勝てる」選手に見えた。そして闘志や積極性が前面に出ていた。サイドハーフの位置からどんどん相手に寄せに行き、ボールを奪っていた。プロフィールでは身長169cmということになっているが、何とも大きく頼もしく見えたものだ。

 FC岐阜のようにあまり強いと言えないチームは、こういう選手が一人いると凄く助かる。戦術的にどうこう以前に、「あっボール取れたからしばらく攻撃されずに済む」という安心感を、観る側に与えてくれる(笑) 攻守の素早い切り替えを重視する大木監督のサッカーにおいても、彼の能力は重要な役割を果たすはずだ。

 

さらに成長する予感と、少し気になったこと

 また、今年のテストマッチではゴールを多く決めており、攻撃力をも開花させつつあるようだ(というか、本来はドリブルを主とした攻撃力に定評のある選手だったようだ)。今季はどのようなプレーを見せてくれるか楽しみである。

 欠点と言うべきかどうかは分からないのだが、サイドに流れてきたレオミネイロと動きが被る場面を何度か目にした(私が生観戦に慣れていないからそう見えただけで、単にワンツー等で突破しようとした可能性もある)。連携あるいは判断力という部分に、もしかしたら課題があるのかもしれない。積極的にボールを奪いに行く姿勢についても、見方を変えれば「不用意」と言えるのかもしれないが、はてさて。

 

余談

ちなみにパウロっていうのは本名じゃなくて、学生時代のあだ名だそうだ。